システムアーキテクト取得の難易度は?エンジニアが持つべき資格

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システムアーキテクト

システムアーキテクト
  • システムアーキテクト試験(SA)の概要

    システムアーキテクト試験は、システム開発における上流工程を主導する立場で対象業務の分析や情報システムのグランドデザインなどを担当する上級エンジニア向けの国家試験。情報処理技術者試験の一つで経済産業省が実施しています。

    【実施時期】
    例年10月の第3日曜日に実施
    【受験手数料】
    5,700円(2019年9月現在)
    【試験時間】
    ・午前Ⅰ試験 午前9時30分~午前10時20分(50分)
    ・午前Ⅱ試験 午前10時50分~午前11時30分(40分)
    ・午後Ⅰ試験 午後12時30分~午後2時(90分)
    ・午後Ⅱ試験 午後2時30分~午後4時30分(120分)
    【出題形式】
    ・午前Ⅰ試験 多肢選択式(四肢択一)
    ・午前Ⅱ試験 多肢選択式(四肢択一)
    ・午後Ⅰ試験 記述式
    ・午後Ⅱ試験 論述式
    【出題数(回答数)】
    ・午前Ⅰ試験 30問(30問)
    ・午前Ⅱ試験 25問(25問)
    ・午後Ⅰ試験 4問(2問)
    ・午後Ⅱ試験 3問(1問)

    システムアーキテクトは情報システムの設計・構築、要件定義、組込みシステムにおける要件の調査・分析、機能仕様の決定といった業務を主導的に行うだけでなく、下位者への指導も担当します。試験では、これら業務を円滑に遂行するための豊富な業務知識や実践能力が求められるでしょう。

  • 難易度は?

    システムアーキテクトの難易度は、国家資格の中で超難関に位置する「ITストラテジスト試験(ST)」よりは低いものの、難関と言われる部類です。合格率は非常に低く、平成30年の実績では応募者9,105名中、合格率は12.6%。ここ数年では12~15%くらいの合格率となっています。高度な知識と技能を必要とするため、ITエンジニアとして経験の浅い人が取得を目指すには一定の難しさを感じるかもしれません。ITエンジニア歴が浅い人は、比較的簡単な「ITパスポート試験(IP)」「基本情報技術者試験(FE)」などの取得からスタートすると良いでしょう。中級者~上級者向けには「応用情報技術者(AP)」「データベーススペシャリスト試験(DB)」「データベーススペシャリスト試験(DB)」などがあります。受験するときは、無理をせず自分のレベルに合った試験を選択して、着実なステップアップを目指しましょう。

  • 資格取得のメリット

    システムアーキテクトを取得するメリットは主に以下の3つです。

    【市場価値が高まる】
    システムアーキテクトを取得するとエンジニアとしての市場価値が高まります。高度な知識・技術を習得していることを証明できるほか、優秀な人材を確保したいと考える企業は多いため、転職時に有利になることもあるでしょう。
    【収入アップ・ステップアップが期待できる】
    上級システムエンジニアへの登竜門とも言われている資格なので、取得することでキャリアアップや収入アップが期待できます。資格取得により特別手当を支給するなど、給与面で優遇する企業は多いようです。
    【国家資格受験の一部免除が受けられる】
    システムアーキテクト試験に合格後2年間、「情報処理安全確保支援士試験」「高度情報処理技術者試験」などの国家試験の一部免除が受けられる場合があります。他のIT系国家資格の取得を検討している人は、自分が免除制度を利用可能かどうか調べてみると良いでしょう。