基本情報技術者
IT業界に入るなら「基本情報技術者」
ITパスポートがIT関連の基礎知識の習得を証明する資格なのに対して、IT関連の高度な知識の習得を証明する国家資格が「基本情報技術者」です。ITパスポートが一般企業で必要になるIT知識の習得が目的だったのに対し、基本情報技術者の資格は、IT業界で働くことを前提に作られた資格です。基本的な知識だけでなく、技能や実践的な活用能力を持っていないと取得できない資格です。IT業界でエンジニアとして働きたい人にとって、この基本情報技術者の資格は本命とも言える資格です。主にプログラマーやシステムエンジニアなどの職業に就く人がこの資格取得を目指します。勉強を通じて、プログラマーやシステムエンジニアになるために必要な力の向上が期待できます。
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プログラムに関する知識が必要
基本情報技術者の資格がITパスポートと大きく違う点は、「プログラムに関する知識」が求められることでしょう。具体的には「データ構造・流れ図・アルゴリズム」などに関する問題が出題されますので、プログラムの知識がない人が合格をすることは不可能です。基本情報技術者の資格を取得するためにはプログラムの基本を学ぶ必要があります。企業に就職してからプログラムの勉強をする時にも、就活前にプログラムの勉強をする時にも、まずは基本情報技術者の資格を取得するためという目標を立てるとモチベーションが保ちやすいかもしれません。
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人気が高まる資格
基本情報技術者の資格は、IT業界へ入るための登竜門として認知度が上がり人気が高まっています。受験者数から見てもその人気が良く分かります。受験者数は毎年10万人を超えていて、この数は不動産業界の「宅地建物取引主任者」の資格や会計業界の「日商簿記」に並ぶほどです。またIT業界に入るために基本情報技術者の資格を取得したいと考える人にとって朗報なのは、短期間の独学でも十分に合格が可能な資格だということです。そして資格を学ぶためのカリキュラムが、専門学校・高校・大学などの教育機関で採用されることが増えているため、受験生が比較的若いという特徴もあります。教育機関がカリキュラムに採用するのは、基本情報技術者の資格の価値が高いと認識されているからです。そしてその価値は教育機関がカリキュラムに採用することでさらに高くなるという相乗効果も生まれています。
このように基本情報技術者の資格は、教育機関、IT企業からの信頼が高く、プログラマーやシステムエンジニアなどのエンジニアを目指す人に必要不可欠な資格と言えます。エンジニアを目指す人たちは、まずは基本情報技術者の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。